5分でまるわかり「トランプ首脳外交、イギリスとFTA交渉」

5分でまるわかり!と大きくでました。たなぴーです。笑

では早速、本日1月23日(月)の日経新聞一面の記事を見てみましょう

トランプ米大統領の首脳外交が始まる。就任後の外国首脳との初会談は、欧州連合(EU)離脱交渉を控える英国のメイ首相で、27日にホワイトハウスで開く。31日にはメキシコのペニャニエト大統領と会うほか、カナダのトルドー首相とも北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉などに関して近く会談することで合意した。通商分野で「米国第一」の公約実現を目指して動き出す。

ふむふむ、、、、、よくわからん。。。。笑

私なんかがこの記事を読むと、
メイ首相と、ペニャエニト大統領、トルドー首相の顔が浮かばなくて
NAFTA?はて?てなる。

では一緒にこの記事を噛み砕いて、理解していきましょう。

流れは、

1、 登場人物の整理
2、EU(欧州連合)、NAFTA北米自由貿易協定)について
3、なぜトランプ氏はイギリスと初めに通商貿易を
  結ぼうとしているのか

で解説していきます。


それではまず、人物整理。

1、登場人物の整理f:id:yutatata8:20170123200747j:plain

アメリカ トランプ大統領

 言わずと知れた新しく就任した、共和党のアメリカ大統領です。
 かつては不動産王といった顔を持っており、ビジネス的センスは高く評価されています。
 ただ、演説で差別的な発言もしており、早くも支持率が48%ととても低く、
 同時期のオバマ大統領の75%と比較しても歴然とした差があることが分かります。

イギリス メイ首相

 昨年7月にキャメロン元首相の辞任に伴い、エリザベス女王から任命された保守党の首相です。
 自分の考えはあまり表に出さず、政治家同士で馴れ合うことを良しとしないことで知られ、
 あだ名は「氷の女王(the ice Queen」。雪だるま作れそう。
 おしゃれな靴を毎回履いており、「おしゃれ番長」という一面も。

メキシコ ペニャニエト大統領

 メキシコの超イケメン大統領。公約に「麻薬に関する暴力の減少」を掲げるも、
 減少するどころか増加しており、国民からの不満は募るばかり。
 ただ、今が一番の正念場。トランプ大統領が「メキシコとアメリカの国境に万里の長城を作る」
 と豪語しており、ペニャエニト大統領がどのような対策をするか注目が集まっています。

カナダ トルドー首相

 これまたイケメンの国の長。父も首相という経歴をもつサラブレッドの自由党の首相。
 スノボのコーチやバンジージャンプのインストラクターの資格をもって指導をしていたという
 スポーティーな経歴をもつ。
 また、タトゥーが入った世界初の国のリーダーとしても注目されている。
 男女平等に15人ずつの議席にした、印象的な次のような言葉がある。
 「だって2015年じゃん」wwww
 
さて、記事に出てきた4名の首脳陣の紹介が終わりました。
次は、国際貿易協定についてです。 


2、EU(欧州連合)、NAFTA北米自由貿易協定)について

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EUは、European Unionの略。欧州連合
戦後から徐々に形成され、現在では28カ国が連合に加わっている。

ただ、昨年イギリスで国民投票の結果「EUからの離脱」が決定した。
背景には、移民の流入があります。イギリスは社会保障の手当てが厚く
移民にとっては天国。対するイギリス国民にとっては、移民が来ることで
仕事先が減り、就職難。不満が募るばかり。その結果が国民投票の結果です。


NAFTAは、North American Free Trade Agreementの略。北米自由貿易協定

協定国はアメリカ、カナダ、メキシコ。
メキシコはこの貿易協定により、農作物がアメリカからやすく大量に輸入され、
職を失った農家のメキシコ人の多くが、アメリカに移民して農家を営んでいる。

ではなぜ既に成立しているNAFTAを再び交渉するのか。
それは、メキシコとアメリカの間にある、自動車の輸出入の関税だ。

日本などの自動車企業がメキシコに工場を作り、そこで作られた車を関税なしでアメリカに輸出している。
このことで、アメリカの自動車産業は大きなダメージを受けていることにトランプ氏は不満を抱いているのだ。

もしこの間に新たに関税がかけられるとしたら、、、
日本を代表する日産、トヨタはアメリカに車をメキシコから輸出するさいに関税がかかり、
売れ行きが悪くなってしまう。


3、なぜトランプ氏はイギリスと通商貿易を結ぼうとしているのか

もう上記からの内容でお分かりだろう。
EUからの脱退を表明しているイギリスは、新たな貿易協定先を探している。
新大統領トランプ氏率いるアメリカも、TPP脱退、NAFTA再交渉など、新たな貿易協定を体系化したがっている。
この新たな貿易協定先として、イギリスを候補にあげ、交渉をしているのだ。

トランプ氏の影響でこれからのアメリカはナショナリズムをたどる一方。
この状況を誰かがストップかけるのか、それとも自分で気づくのか、はたまた、このまま突き進むのか、、、、